【保有株紹介②】ソネック(1768)の株主優待が廃止されました。優待目当てで100株集めた私のその後

ソネックの株主優待廃止 株主優待

要約

「ソネック 株主優待 廃止」で検索してここに来た方、たぶん私と同じ側の人間です。

私は2025年8月、QUOカードの優待をもらうためだけに、ソネック(1768)を12回に分けて100株そろえました。9月末の権利にもぎりぎり間に合って、QUOカード1,000円分も無事に届きました。

その半年後、優待は廃止されました😇

この記事では、優待廃止の中身と、そのとき自分の口座で何が起きたかを、実際の数字で書きます。

  • ソネックの優待がいつ、どう廃止されたのか
  • 廃止発表の前と後で、私の含み益がどう動いたか
  • 配当は16年で7円から50円。しかも17年間、一度も減っていません
  • 廃止されたのに、なぜ今も100株持っているのか
優待廃止でがっかり

ソネックはどんな会社か

兵庫県高砂市にある建設会社です。1944年設立で、民間の建築工事と土木工事が柱。従業員は112人。

正直に言うと、私はこの会社を優待の紹介動画で知りました。とあるYouTubeで優待銘柄としておすすめされていて、それを見て買っています。会社を調べて惚れ込んで買った、という順番ではありません。

ただ、あとから数字を見たら、けっこう固い会社でした。

項目値
株価1,035円(2026年8月14日終値)
市場・業種東証スタンダード・建設業
時価総額約77億円
PER(予想)9.19倍
PBR0.74倍
自己資本比率72.44%(直近時点)
決算期3月

出典:IRバンク/日経会社情報(2026年8月16日時点。※要確認)

自己資本比率72%で無借金経営。私が高配当株を選ぶときにいちばん大事にしている数字が、ここは分厚いです。通期の決算ベースで見ても、直近5年は66〜75%で推移しています(※要確認)。

優待をもらうために、3週間で12回に分けて買いました

ソネックの優待は、毎年9月末時点の株主が対象でした。

保有株数もらえたQUOカード
100株以上1,000円分
1,000株以上2,000円分
10,000株以上5,000円分

私が狙ったのはいちばん下の100株です。9月末に間に合わせるべく、2025年8月に買い始めました。

そのときの記録がこれです。

約定日買った株数単価累計
2025/08/0410株962円10株
2025/08/055株970円15株
2025/08/075株959円20株
2025/08/0810株1,000円30株
2025/08/1210株973円40株
2025/08/135株975円45株
2025/08/155株962円50株
2025/08/2510株1,001円60株
2025/08/2615株1,003円75株
2025/08/275株1,000円80株
2025/08/2810株992円90株
2025/08/2810株990円100株

12回。合計98,555円。平均985.55円。

5株、10株、15株。我ながら細かいです。私は一括で買わずに、こうしてちまちま買い集めるのが習慣になっています。

そして100株ちょうどで、ぴたりと買うのをやめています。優待の最低単元がゴールだったことが、記録から丸わかりですね😅

最後の受渡日は2025年9月1日。9月末の株主名簿にはしっかり間に合いました。そのあとQUOカード1,000円分も、ちゃんと届きました。作戦は成功です。

優待ギフトカード

そして2026年5月8日、優待は廃止されました

2026年5月8日、ソネックは2026年3月期の決算発表と同時に、株主優待制度の廃止を発表しました。

株主の皆様に対する公平な利益還元という観点から、株主優待ではなく、配当による安定した利益還元を実施することが適切であると判断

(出典:ソネック「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」2026年5月8日)

最後の実施は、2025年9月末の権利分。

……つまり。

私がもらったあの1枚が、最初で最後だったわけです。

さらにこの日、2027年3月期の業績予想も同時に出ています。減収減益の見通しでした。優待廃止と減益予想がセットで出た結果、株価は翌営業日に1,376円から1,083円へ、−21.29%(※要確認)。

で、私の口座はどうなったか。手元に残っていた保有データを並べます。

日付ソネックの株価私の含み益
2026/05/06(発表の2日前)1,347円+36,100円
2026/05/14(発表後)1,040円+5,400円
2026/08/14(現在)1,035円+4,900円

約3万円、消えました。

QUOカード1,000円分を取りに行って、3万円を置いてきた計算になります。優待の元を取るどころの話ではありません🤪

ただ、ここは正直に書いておきます。株価が下がったのは、私の判断ミスではありません。会社が方針を発表した、それだけです。逆に言えば、上がっていたぶんも私の手柄ではなかったということです。1,347円まで上げてくれていたのも会社の力ですから、下げたときだけ文句を言うのは筋が違います。

人間って現金ですね(他人事)🤔

暴落で、泣いている人

7指標で見るとどうなのか

私はふだん、高配当株を選ぶときに7つの指標を見ています。ソネックを当てはめるとこうなります。

#指標ソネックの値判定
1自己資本比率(40%以上)72.44%○
2PBR(1倍未満)0.74倍○
3配当性向(70%以下)26.7%○
4累進配当の採用なし×
5増配トレンド7円→50円で右肩上がり○
6DOEの採用なし×
7配当利回り(3.5%以上)4.83%○

出典:IRバンク/かぶりたん(2026年8月16日時点。※要確認)

×が2つあります。累進配当もDOEも採用していません。つまりソネックは、「減配しません」とも「純資産に対して何%は配当します」とも約束していない会社です。

ここで念のため書いておくと、この7指標は、私にとって合格ラインではなく参考です。7つ全部に○が付く銘柄なんてめったにありません。指標で当たりを付けて、最後に買うかどうか決めるのは自分の本能です。

ソネックの場合、私が惹かれたのは①の自己資本比率72%と、⑦の利回り4.8%台。そして何より、⑤の増配トレンドです。ここは章を分けて書かせてください。

配当は16年で7円から50円へ。しかも一度も減らしていません

ソネックの配当推移です。これを見たとき、私は正直「おっ」と声が出ました。

決算期1株配当決算期1株配当
2010年3月期7円2019年3月期20円
2011年3月期7円2020年3月期20円
2012年3月期7円2021年3月期30円
2013年3月期7円2022年3月期30円
2014年3月期7円2023年3月期30円
2015年3月期10円2024年3月期30円
2016年3月期10円2025年3月期30円
2017年3月期13円2026年3月期50円
2018年3月期15円2027年3月期(予想)50円

16年で7円から50円。約7倍です。

そして注目してほしいのはここ。この17年、1円も減らしていません。上がるか、横ばいか。そのどちらかしかない、きれいな階段になっています。

先ほど「累進配当は採用していないので×」と書きました。それは事実です。ソネックは「減配しません」と宣言はしていません。でも、実績としては減配していない。私が惹かれたのはここです(※過去の実績であって、将来を保証するものではありません。要確認)。

減配してもおかしくない年が、実際にありました

配当性向を並べると、もっと面白いことが見えてきます。

決算期配当性向
2013年3月期169.9%
2023年3月期31.8%
2024年3月期151.2%
2025年3月期43.8%
2026年3月期26.7%

100%超えが2回あります。配当性向100%超えというのは、その年に稼いだ利益より多い金額を、株主に配ったということです。

直近の2024年3月期に何があったのか、業績を並べるとこうなります。

2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期
売上高180億円162億円152億円228億円
営業利益9.4億円2.49億円6.59億円18.8億円
純利益6.89億円1.45億円5.01億円13.7億円
1株利益94.29円19.84円68.56円187.12円
1株配当30円30円30円50円

1株利益が94円から19円まで落ちています。営業利益は約4分の1。建設会社にとって、工事の採算が合わなくなった苦しい年だったことが数字から分かります。

普通なら、ここで配当を減らします。でもソネックは30円を据え置きました。利益19.84円に対して配当30円。だから配当性向151.2%です。

なぜ減配せずに済んだのか

ここで効いてくるのが、自己資本比率だと私は見ています。

決算期自己資本比率
2023年3月期74.9%
2024年3月期75.0%
2025年3月期70.2%
2026年3月期66.2%

配当性向151%を出した年も、自己資本比率は74.9%→75.0%。まったく傷んでいません。

自己資本比率が高いというのは、過去に稼いだ利益の蓄えが分厚いということです。その年の利益が1.45億円しかなくても、蓄えから配当を出せる。だから30円を維持できました。

私が7指標のなかで自己資本比率をいちばん重く見ているのは、まさにこれが理由です。財務が厚い会社は、1年や2年の不調で配当を止めなくていい。

そして翌々年、売上228億円・純利益13.7億円まで戻し、配当も30円から50円へ。苦しい年に減らさなかった配当が、そのまま次の増配につながりました。

念のため書いておくと、配当性向100%超えは、本来なら警戒すべき数字です。それが何年も続くようなら話は別。ソネックの場合は単年で戻していますが、今後もそうなる保証はありません(※要確認)。

着実に階段を上る人

『自分利回り』はどうだったか

この連載では毎回、買った値段で計算した利回り=『自分利回り』を出しています。今の株価ではなく、自分が実際に払った金額で割るので、長く持つほど数字が伸びていく指標です。

ソネックはこうなりました。

計算利回り
現在利回り50円 ÷ 1,035円約4.83%
『自分利回り』50円 ÷ 986円約5.07%

約1.05倍。ほぼ差がありません。

第1回のINPEXは、『自分利回り』が現在利回りの約2.2倍でした。それに比べると、今回はまるで見せ場がない。連載2回目にして、『自分利回り』が伸びなかった銘柄が出てきました。

でも、これでいいと思っています。買ってからまだ1年です。『自分利回り』は時間をかけて育てる数字であって、買った翌年に2倍になるものではありません。むしろ「1年ではこの程度」という実例があったほうが、この指標の意味は正しく伝わるはずです。

ちなみに配当は、100株で年間5,000円(税引前)。QUOカードの1,000円がなくなった代わりに、この5,000円は毎年入ってきます(※要確認)。

まとめ:100株のまま持ち続けます

不安がないと言えば嘘になります。

2027年3月期は減収減益の予想です。売上は8%減、営業利益は42%減の見通し。そのうえソネックは累進配当もDOEも採用していないので、来期以降も50円が続く保証はどこにもありません(※要確認)。

それでも私が100株のまま持ち続けるのは、こんな理由です。

  • 自己資本比率70%前後・無借金という、財務の余裕
  • 17年間、一度も減配していない実績(宣言はしていませんが、実績はあります)
  • 配当性向151%の苦しい年でも、配当を減らさなかったという前例
  • 配当性向26.7%で、まだ配当を出す余力がある
  • 利回り4.8%台は、いま買える水準としては十分に魅力的
  • 会社が「優待をやめて配当で返す」と言い切っている

買い増しはしません。減らしもしません。100株のまま、配当を受け取りながら見ていきます。

最後にひとつだけ。この記事は特定の銘柄をおすすめするものではありません。優待が廃止されたときの値動きも、私が置いてきた3万円も、あくまで一例です。投資はご自身の判断でお願いします。

優待目当ての買い物で3万円を置いてきた話でしたが、QUOカードは確かに届きました。それは事実です😆

次回の「保有株紹介」もお楽しみに。最後までお読みいただきありがとうございました。

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