要約
連載「株主優待」の2回目です。今回は三井住友フィナンシャルグループ(8316)を200株。
私この銘柄でやっちゃいました。。
私はこの株を、優待銘柄を買う資金を作るために売りました。61株です。
そして売り終わったあと、三井住友FG自身が株主優待を新設しました。2026年5月の発表で、初回の権利確定日は今月末です。
優待がほしくて優待銘柄を買い、その資金のために売った会社が、優待を始める。こんなことある?😇
正直に言うと、ちょっと後悔しています。
- 三井住友FGの優待の中身と、見落としやすい条件(株数だけでは足りません)
- 2026年10月1日に1対2の株式分割があること。優待の条件も来年から変わります
- 私の7指標だとどうなるか(×が3つあります。連載で最多です)
- 取得単価で計算した『自分利回り』が 11.87% になっていること
- 61株を売って、年間配当見込みをいくら手放したか
⚠️ 権利付き最終日は2026年9月28日です(※要確認。日付は必ずご自身で確認してください)。
三井住友FGの株主優待は、2026年に新設されたばかりです
まずここが今回いちばん大事なところです。

2026年5月13日に発表され、初回の基準日は2026年9月30日。つまり今月末が第1回です。
会社が挙げた目的は、投資家層の拡大と、SMBCグループの「Olive(オリーブ)」を使ってもらうこと。ここが後で効いてきます。
もらえるもの
| 区分 | 保有株式数 | 継続保有 | 特典 |
|---|---|---|---|
| ① | 100株以上 | 1年以上 | Vポイント 5,000円相当 |
| ② | 1,000株以上 | 5年以上 | Vポイント 30,000円相当 |
このほかに、円定期預金の金利上乗せクーポン(3ヵ月もの・上乗せ金利+年1.0%)と、抽選でSMBCグループ協賛イベントへの招待があります。
★株数だけでは足りません
ここが見落としやすいところです。会社の発表にはこう書かれています。
「Oliveアカウント」を契約していること
優待基準日の翌年2月末日23:59時点でOliveアカウント契約口座に係る残高が150,000円以上であること
銀行口座を作って、15万円入れておく必要があります。 200株持っているだけではもらえません。
さらに、申込手続も必要です。12月上旬に、中間配当金の書類と一緒に案内が届くとのことです。
私はOliveアカウントを契約しているので、初回から受け取れる見込みです(※要確認。条件は変わることがあります)。
出典:株主優待制度の導入に関するお知らせ(2026年5月13日)
継続保有1年以上の数え方
これも書いてあります。
優待基準日から遡り、同一の株主番号により連続して、9月末日及び3月末日の当社株主名簿に記載または記録されている期間
そして、こう続きます。
継続保有期間中、売買等により保有株式数が変動した場合は、当該期間中を通して保有されていた当社株式数が、100株あるいは1,000株以上であるかを基準として、進呈内容を判定します
つまり、期間中に売買して株数が動いても、100株を割っていなければ大丈夫ということです。私は売っていますが、200株を維持しているので条件は満たします。
⚠️ ひとつ注意があります。同じ発表にこうあります。
貸株の利用及び預け入れ、証券会社の変更等により、当社株主名簿からの除籍や株主番号の変更が生じた場合、それ以前の保有状況については考慮せず
貸株サービスを使っていると、継続保有がリセットされる可能性があります。 私は使っていませんが、使っている方は確認したほうがよさそうです。
2026年10月1日に、1対2の株式分割があります
優待と同じ日に発表されていました。こちらも押さえておく必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分割の比率 | 1株 → 2株 |
| 基準日 | 2026年9月30日 |
| 効力発生日 | 2026年10月1日 |
出典:株式分割、米国預託証券(ADR)の原株との交換比率変更及び定款の一部変更に関するお知らせ(2026年5月13日)
優待の初回基準日と、分割の基準日が同じ9月30日です。
そして大事なのがここです。
- 初回(今年9月30日)は、いまの「100株以上」で判定
- 2027年9月30日以降は「200株以上」が条件(分割を勘案するため)
分割で株数は2倍になるので、いま100株の人は200株になり、来年も条件を満たします。持ち続けていれば問題ありません。
⚠️ ただし、分割後に半分まで減らすと優待を失います。ここは覚えておいたほうがいい点です。
私の7指標で判定してみる
いつもの7指標に当てはめます。今回はけっこう厳しい結果です。株価あがりすぎたんですね。。
| # | 指標 | 三井住友FGの数字 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 1 | 自己資本比率(40%以上) | 4.92% | × |
| 2 | PBR(1倍未満) | 1.67倍 | × |
| 3 | 配当性向(70%以下) | 38% | ○ |
| 4 | 累進配当 | 採用 | ○ |
| 5 | 増配トレンド(3年以上) | 減配なし | ○ |
| 6 | DOE | 採用の記載なし | × |
| 7 | 配当利回り(3.5%以上) | 2.54% | △ |
累進配当とDOEはかぶりたんの一覧で確認しました(2026年9月5日時点)。
○が3つ、△が1つ、×が3つ。連載で×がいちばん多い銘柄です。
そして、ここが面白いところなんですが、この銘柄が私のなかでいちばん増えています。7指標の点数と、結果はまったく比例していません。
自分購入時は配当利回り4%以上の時代でした。ほんとその当時買い進んだの自分ほめてあげたい😊
自己資本比率4.92%について
数字だけ見ると衝撃的ですが、銀行にこのものさしは当てません。
銀行は預金を預かって貸し出す商売なので、預金がまるごと負債に乗ります。だから自己資本比率は構造的に一桁になります。銀行の健全性は、自己資本規制比率という別の基準(国際的にはBIS規制)で見るのが普通です(※要確認)。
私は不動産・銀行・リースについては、そもそも自己資本比率を見ていません。今回もそこは飛ばして判断しました。
『自分利回り』は11.87%。連載で断トツです
この連載の主役、『自分利回り』です。
『自分利回り』とは、今の株価ではなく、自分が買った値段(取得単価)で計算した利回りのことです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 保有株数 | 200株 |
| 取得単価 | 1,517円 |
| 取得金額 | 303,400円 |
| 株価 | 7,083円 |
| 評価額 | 1,416,600円 |
| 評価損益 | +1,113,200円 |
出典:SBI証券の保有証券一覧(特定預り)/株価はIRバンク2026年9月4日
⚠️ 取得単価1,517円は、2024年10月の分割(1対3)を反映した後の数字です。
配当は分割をまたぐので、少しややこしいです
2027年3月期の予想配当は、中間90円・期末45円。中間は分割前、期末は分割後の株数に対してです。
| 計算 | 金額 | |
|---|---|---|
| 中間配当 | 200株 × 90円 | 18,000円 |
| 期末配当 | 400株(分割後)× 45円 | 18,000円 |
| 年間 | 36,000円 |
株数が2倍になって1株あたりが半分になるので、受け取る金額は変わりません。
そして利回りです
| 今の株価7,083円で買う人 | 私(取得単価1,517円) | |
|---|---|---|
| 配当利回り | 2.54% | ★11.87% |
倍率は4.67倍。 この連載でいちばん大きい差です(これまでの最高はINPEXの2.23倍、前回のKPPは1.51倍でした)。
念のため、左の2.54%はIRバンクの表示と同じ数字です。
含み益が111万円になっていますが、これは私の手柄ではありません。日本の金利が上がって銀行株が見直された、それだけです。私がやったのは買って持っていただけで、そこに実力の話はありません。
含み益はマボロシですから、私が見ているのは年間配当見込み36,000円のほうです。
ここからが本題。61株を売りました
さて、その「持っていただけ」の話が、ここで崩れます。

その前に。買ったときの記録は残っていません
私がこの株を買い進めたのは、SBIネオモバイル証券の時代でした。ネオモバはSBI証券に統合されたので、当時の約定履歴はもう追えません。
いまSBI証券でさかのぼれる約定履歴は、原則2年ぶんです。実際に引き出しても、2024年11月より後の記録しか出てきませんでした。
分かっているのは、2024年11月より前の時点で240株を、平均1,450円くらいで持っていたということだけです(保有データからの逆算なので概算です)。
ネオモバは1株から買えるサービスでしたから、たぶんそこでもちまちま買っていたはずです。ですが、その記録はもうありません。
残っているのは、売った記録のほうだけです。なんとも言えない気持ちになりますね😅
売った記録
| 約定日 | 売買 | 株数 | 単価 |
|---|---|---|---|
| 2025/07/16 | 売 | 8株 | 3,603円 |
| 2025/07/25 | 売 | 5株 | 3,966円 |
| 2025/09/12 | 売 | 5株 | 4,085円 |
| 2025/11/19 | 売 | 10株 | 4,410円 |
| 2025/12/12 | 売 | 21株 | 4,973円 |
| 2026/07/24 | 売 | 2株 | 7,065円 |
| 2026/07/31 | 売 | 10株 | 6,814円 |
出典:SBI証券の約定履歴照会
合計61株。売却代金は299,882円でした。平均すると1株あたり約4,916円です。
売り方を見てもらうと分かりますが、まとめて売っていません。上がった日に数株ずつ、薄く剥がすように売っています。私はこれを「薄皮はぎ」と呼んでいます。
なぜ売ったのか
株主優待のポートフォリオを作るための、現金化です。
優待銘柄を買うには現金が要ります。ちょうど三井住友FGが伸びていたので、そこから少しずつ剥がして資金にしました。
前回のKPPグループHDでは、平均取得単価を68円上げてでも100株にして優待を取りにいきました。今回はその逆です。優待を取るために、別の株を売っています。
判断としては、間違っていないつもりでした。
今どうなっているか
| 金額 | |
|---|---|
| 61株の売却代金 | 299,882円 |
| 今の株価(7,083円)で61株を持っていたら | 432,063円 |
| 差 | 132,181円 |
132,181円ぶん、安く手放したことになります。
ただ、含み益の話にはしません。含み益はマボロシですから。私にとって痛いのは、こちらです。
61株を売ったことで、年間配当見込みを10,980円ぶん手放しました(61株 × 180円)。
年約1万1千円。これは毎年ずっと効いてきます。
「ちょっと後悔しています」
正直な気持ちを書くと、これです。
ただ、売ったお金は消えたわけではありません。優待銘柄に変わって、いま私の手元にあります。だから「売らなければよかった」と言い切るのは、たぶん間違いです。何もしなかった場合との比較にはなりません。
それでも、と思うんですよ。
そのあと、三井住友FGは自分で優待を始めました。
優待がほしくて優待銘柄を買い、そのために売った会社が、優待を始める。61株を持っていれば、それも優待の対象になっていました。
まあ、こういうこともあります。人間って面白いですね(他人事)🤔
まとめ
三井住友FG(8316)を、私の保有データと一緒に書きました。
- 株主優待は2026年に新設。初回の権利確定日は2026年9月30日、権利付き最終日は9月28日
- 100株以上+継続保有1年以上でVポイント5,000円相当。ただしOliveアカウントの契約と残高15万円、申込手続が必要
- 2026年10月1日に1対2の分割。翌年からは条件が200株以上になる
- 私の7指標では×が3つ。連載でいちばん多い。それでもいちばん増えている
- 『自分利回り』は11.87%。現在利回り2.54%の4.67倍
- ただし61株を売って、年間配当見込みを10,980円ぶん手放した
- 買い進めたのはSBIネオモバイル証券の時代なので、買った記録は残っていない
この記事は「買いましょう」という話でも「売りましょう」という話でもありません。 数字はすべて執筆時点のもので、株価も配当も優待の条件も変わります。判断はご自身でお願いします。
今回いちばん書きたかったのは、優待の条件は株数だけではないということでした。三井住友FGの場合、口座を作って15万円入れて、申込手続までやって、はじめて5,000円分です。表の「優待利回り」だけ見て判断すると、たどり着けません。
そしてもうひとつ。売った理由が正しくても、結果はあとから変わります。 そのときは正しかった判断が、1年後には惜しい判断に見える。それが分かっただけでも、記録を残しておいた甲斐がありました😊
次回も9月末が権利確定日の銘柄を予定しています。最後までお付き合いいただいて、ありがとうございます😆


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