2020年、コロナ禍でリベ大おすすめの米国高配当ETFを全部買い込んだ結果

高配当株

2020年3月。世界が止まりました。

株価は毎日のように暴落し、ニュースは「リーマン超え」だの「世界恐慌の再来」だのと騒いでいました。

そんな中、私が何をしていたかというと。

毎日ポチポチ、米国ETFを買っていました。

1株、2株。ときどき3株。まるでスーパーで特売の卵を買うような感覚で、来る日も来る日も注文を出していました。

あれから6年。当時の売買履歴をエクスポートして、全部集計してみました。今日はその結果を、恥ずかしい部分も含めて全部公開します。

この記事で分かること

  • コロナ暴落のさなかに、実際いくら買い向かったのか
  • リベ大おすすめのETFを4本とも買った男の、その後
  • 3年後に1本だけ手放した理由と、その資金の行き先

結論:6年で452回買って、1本だけ入れ替えました

先に結果から書きます。

  • 買付回数:452回
  • 買った株数:656株
  • 投じた金額:約521万円(2020年3月〜2023年10月)
  • 買ったETF:SPYD・HDV・VYM・VIG の4本

このうちSPYDだけ、3年後に手放しました。 売って終わりではなく、その資金は残りのETFにそのまま回しています。

「どの銘柄を、なぜ手放したか」「売った資金がどこへ行ったか」を、この記事では数字つきで書いていきます。

452回。1回あたり1.5株

まず笑ってほしいのが、この数字です。

452回で656株。

割り算すると、1回あたり1.45株。

……買いすぎでしょ、回数が。

まとめて買えばいいものを、毎日毎日ちまちまと注文を出していたわけです。私はこれを「ちまちま投資」と呼んで気に入っているのですが、履歴で見ると、ただの株価チェック中毒者にしか見えません😅

ETFごとの内訳はこうなりました。

ETF買付回数株数投資額平均取得単価
SPYD185回331株約113万円$30.49
HDV106回114株約105万円$83.86
VYM93回135株約177万円$99.62
VIG68回76株約126万円$134.16

※金額は概算です。

そもそも、なぜ4本も買ったのか

ここで、賢明な読者の方はこう思うはずです。

「なんで4本も買ってるの?」

もっともです。高配当ETFなんて、1本か2本あれば十分です。

理由を白状します。

リベ大でおすすめされていたETFを、単純に全部買ったからです。

……はい。それだけです。

当時の私は、両学長の動画で紹介されていた高配当ETFを見て、「なるほど、この4本がいいのか」と素直に受け取りました。そして、どれを選ぶかを考える工程をまるごと飛ばして、全部買いました。

一見すると豪快な分散投資に見えますが、中身はただの丸のみです。当時の私に言いたい。紹介されたものを全部買うのは、分散とは言わない。

もっとも、これはリベ大が悪いわけではありません。ちゃんと「自分で調べて選べ」と言われていたはずです。聞いていなかったのは私です😅

暴落のど真ん中で、78万円ぶん買っていた

さて、ここからが今回いちばん驚いた数字です。

2020年3月〜4月の2か月間、つまり世界がいちばんパニックになっていた時期に、私はこれだけ買っていました。

77回 / 155株 / 約78万円

しかも買値がすごい。

ETF回数株数この期間の最安買値
SPYD29回103株$21.13
HDV25回27株$69.59
VIG18回18株$96.53
VYM5回7株$74.44

SPYDを $21.13 で買っています。

正直に言うと、当時の私に「底で買ってやろう」なんて戦略はありませんでした。ただ「安くなったなあ」と思いながら、いつもの調子でポチポチ押していただけです。

戦略ではなく、習慣でした。

これは自慢ではなく、たまたまです。ただ、6年経った今わかるのは、あの時期に手を止めなかったことが、いちばん効いたということです。

ただし、私の作戦は盛大に外れていました

いいことばかり書きましたが、ここで最大のしくじりを白状します。

当時の私には、一応プランがありました。

「3年かけて、時間差でじわじわ投入していこう」

暴落はまだまだ続く。二番底も三番底も来る。だから資金を一気に使わず、3年に分けて少しずつ拾っていこう。そう考えていました。我ながら慎重で、賢い作戦だと思っていました。

結果はどうだったか。

数か月で株価は戻りました。

……えっ。

もう戻るの? まだ全然買えてないんですけど。

3年かけるつもりだった買い場は、ほんの数か月で消えてなくなりました。私が「じっくりいこう」と構えている間に、相場のほうがさっさと回復してしまったわけです。

つまり、こういうことです。

あそこで短期集中で買い進めていれば、もっと利益は大きかった。

これは今でも思います。せっかく底で買えていたのに、自分でブレーキを踏んでいたわけですから。

ただ、これも仕方がないんです。なぜなら、

相場は読めないからです。

3年続くと思ったから3年計画を立てた。でも数か月で終わった。逆に、短期集中で全額突っ込んだあとに二番底が来ていたら、今度は「なぜ資金を残さなかった」と後悔していたはずです。

どっちに転んでも後悔する。だったら、読めないことを前提に淡々と買い続けるしかない。

結局は2020年~2023年まで淡々と買い進めました。

3年後、SPYDだけ全部売りました

そんな思い出のSPYDですが、2023年5月から8月にかけて、17回に分けて331株すべて売却しました。

理由はひとつです。

下落に弱すぎる。

これは感覚ではなく、数字がはっきり示していました。

コロナショックの底(2020年2月20日〜3月23日)の下落率を比べると、こうです。

  • SPYD:-45.0%
  • S&P500:-33.8%

市場全体が3割超下げた場面で、SPYDは4割5分下げています。約11ポイントぶん、余計に落ちているんです。

なぜそうなるのか。SPYDの中身を見ると納得しました。

SPYDはS&P500の中から利回りが高い順に80銘柄を選び、均等に配分するETFです。一見フェアな仕組みですが、「利回りが高い順」に並べると、不動産・公益・エネルギーといった業種ばかりが上位に来ます。

つまり、景気が悪くなると一斉に落ちる顔ぶれが揃ってしまう。分散しているようで、実は分散が効いていないわけです。

一方でVYMは、約570銘柄に時価総額加重で広く分散しています。利回りはSPYDより低い(およそ4.0%に対して3.2%)のですが、その代わり下げにくい。

そこで私は、SPYDを手放して、残りのETFに寄せることにしました。

利回りを少し諦めて、落ちにくさを取った。 これが判断です。

※各ETFの構成・利回りは執筆時点の情報です。最新の数値はご自身でご確認ください。

ここで気づいたことがあります。

私が$21.13という安値で買えたのは、SPYDが人一倍落ちてくれたからでした。その「よく落ちる」という長所(?)のおかげで安く買えて、そして同じ性質を理由に手放した。

なんだか、複雑な気持ちです🤔

結果:約53万円のプラスでした

お待たせしました。数字を出します。

SPYD 331株

  • 取得金額:約113万円(平均 $30.49)
  • 売却金額:約166万円(平均 $36.11)
  • 確定利益:約+53万円

3年半持って、53万円。悪くない結果だと思っています。

売った53万円は、どこへ行ったか

ここが今回、いちばん書きたかったところです。

SPYDを売って、約166万円が手元に入りました。これ、現金のまま置いていません。

同じ2023年のうちに、こういう買い方をしています。

  • VYM:約64万円ぶん購入
  • VIG:約70万円ぶん購入
  • HDV:約8万円ぶん購入

合計すると約142万円。売却額の約166万円に対して、ほぼ同じ額がそのまま他のETFへ移っています。

つまりこういうことです。

「売った」のではなく、「入れ替えた」。

VYMを中心に、VIGにも回した形です。下落に弱いSPYDを手放して、その分散を他の2本に厚くした。現金化して様子見をしたわけではなく、投資額そのものは減らしていません。

ちなみに、残る3本(HDV・VYM・VIG)は2023年11月にSBI証券へ移管し、いまも保有しています。

6年やって分かった3つのこと

最後に、この記録を集計して腹落ちしたことを書きます。

① 作戦は外れる。だが手を止めない

3年計画は数か月で崩れました。相場が読めない以上、作戦は外れる前提で考えるしかありません。

それでも結果が残ったのは、作戦が当たったからではなく、手を止めなかったからです。452回のうち、いちばん価値があったのは、間違いなくあの2か月の77回でした。

② 続けるとは、買い続けることだけではない

SPYDを手放したのは、やめたということではありません。弱点のある銘柄を入れ替えるのも、続けるうちのひとつだと今は思っています。

一度決めた4本を後生大事に持ち続けるより、理由があるなら組み替えていい。 そのほうが、長く続けやすい気がしています。

③ 円安ぶんは、自分の手柄ではない

SPYDの+48%のうち、ドル建ての実力は+18%。残りは円安です。ここを分けて考えられるかどうかで、次の判断が変わってくると思っています。

おわりに

集計してみると、自分でも忘れていたことがボロボロ出てきました。底値で買っていたこと、リベ大のおすすめを丸ごと買っていたこと、3年計画が数か月で崩れたこと、そして円安に助けられていたこと。

数字は、記憶よりずっと正直ですね。

そして最後に残ったのは、「あのとき手を止めなかった自分」への、ささやかな感謝でした。作戦は外れ、判断も冴えませんでしたが、続けてはいた。それだけは褒めてやろうと思います。

同じように「暴落が来たらどうしよう」と不安に思っている方の、何かの参考になれば嬉しいです😊

それでは、また。

🐻 えぞcub

※本記事は個人の売買記録であり、特定の金融商品を推奨・否定するものではありません。金額はすべて概算、記載の数値・構成は執筆時点のものです。投資はご自身の判断と責任でお願いいたします。

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