金融の世界では、純金融資産が5,000万円を超えると「準富裕層」と呼ばれるそうです。
そして私の総資産は、いまその一歩手前まで来ています。あと少し。射程圏内、というところです。
で、そんな私がいま乗っている車はというと。
軽バンです。
ホンダのN-VAN。荷物がたくさん積めるアレです。
……準富裕層、どこ行った。
今日は、なぜ私が軽バンに乗り続けているのか、その理由を正直に書きます。我慢しているわけではありません。 ここが一番伝えたいところです。
この記事で分かること
- 昔は燃費悪いスポーツセダンに乗っていた男が、なぜ軽バンに落ち着いたのか
- 軽バンの維持費が、実際どれくらい安いのか
- アルファードとの差額を投資に回すと、どうなるのか
昔はスポーツセダンに乗っていました
私は昔、スポーツセダンに乗っていました。280馬力あるスバルのやつです
ただ、だんだんキツくなってきました。何がキツいって、車そのものではなく、
維持費の”段取り”です。
- そろそろタイヤ交換の時期だな、いくら用意しておこう
- 来年は車検だな、あれ、いくらだっけ
- ガソリン、また入れなきゃ。今月これで何回目だ
車に乗るたびに、頭の片隅でお金の計算が動いている状態でした。
運転そのものは好きなのに、乗るための準備に疲れていたんです。
これ、地味に効きます。「楽しむために、まずお金の心配をする」という順番が、じわじわと重くなっていきました。
N-VANを選んだ理由
そんな私が今乗っているのが、ホンダ N-VAN の「+STYLE FUN」というグレードです。
買い方はこうでした。
- 5年前に中古で購入
- 1年落ち
- 価格は約170万円
- しかもディーラーが使っていた車で、程度は極上だった
ここ、大事なポイントです。私は「安いから軽にした」のではありません。
軽の中で一番いいグレードを、賢く買ったんです。
+STYLE FUNはN-VANの中でも上位グレードで、見た目もオシャレだと自分では思っています(自分では、です)。それを1年落ちで、ディーラーが大切に使っていた個体で。新車で買うより、はるかに安く手に入りました。
もうひとつ、選んだ理由があります。
北海道の冬は、4WDが必須です。
これは見栄でも好みでもなく、生活の条件です。雪道でスタックしたら、命に関わることもあります。だから4WDは譲れませんでした。札幌は雪が多いと歩道にめちゃめちゃ雪山ができます!ボンネットが長い車だと鼻先を出すのが一苦労です。
維持費は、笑ってしまうくらい安い
では実際、どれくらい安いのか。
自動車税:年間5,000円
これ、軽自動車の中でもさらに安いんです。軽バンは「軽貨物(4ナンバー)」という区分になるので、年5,000円。同じ軽でも乗用(5ナンバー)だと10,800円なので、半額以下です。
タイヤ:ネットで買って4本2万円以下
これも大きい。しかも交換は、タイヤチェンジャーを持っている友人のところでやらせてもらっています。
……持つべきものは友です😊
スポーツカー時代、タイヤ交換のたびに財布が軽くなっていたことを思うと、別世界です。
ただし、ケチではありません
ここは誤解されたくないので、はっきり書いておきます。
予防整備は、一切ケチっていません。
まだ壊れていない部品でも、そろそろ交換時期だと思えば替えます。安く済ませたいからといって、整備を先送りすることはしません。
私の中で、「倹約」と「ケチ」はまったく別物です。
- 倹約:払う必要のないものは払わない
- ケチ:払うべきものまで払わない
ケチをやると、あとで大きな修理代として返ってきます。それは節約ではなく、ただの先送りです。
安い車に乗っているからこそ、浮いたお金で整備をきちんとする。これが私のやり方です。
安い車だから、乗り倒せる
そして、ここが今日いちばん書きたかったことかもしれません。
私は年間およそ2万キロ走ります。けっこうな距離です。
なぜそんなに走れるのか。理由はシンプルで、
車の資産価値を、まったく気にしていないからです。
170万円の中古の軽バンです。走行距離が伸びたところで、傷がついたところで、正直どうということはありません。だから気兼ねなく、どこへでも行けます。
これがもし600万円の車だったら、どうでしょうか。
- 走行距離を増やしたくない
- 傷をつけたくない
- 変なところに停めたくない
- 「リセールバリューが……」と考えてしまう
高い車を買うと、大事にしすぎて乗れなくなる。
不思議なもので、お金をかけた車ほど、使うのが惜しくなるんです。
私が年2万キロ走って積み上げているのは、走行距離ではなく思い出です。安い車だからこそ、使い倒せている。これは想定していなかったメリットでした。
「船の名言」の話
乗り物について、昔から心に留めている言い回しがあります。英語圏に古くからある、作者不詳のフレーズです。
船の持ち主が人生で一番高揚するのは、買った日。
そして次に高揚するのは、売った日。
皮肉が効いていますよね。
「持つ喜びは買った瞬間がピーク。あとは維持費と手入れに追われ続け、手放したときにやっと身軽になって心が晴れる」という意味です。
もともとはヨットの維持費をからかった言葉ですが、車でも家でも、たいていの”大きな所有物”に当てはまります。
スポーツカー時代の私は、まさにこれでした。買った日が一番うれしくて、あとは維持費の段取りに追われていた。
で、アルファードとの差はいくらか
さて、ここで数字の話をします。
私と同世代で、いいくるまといえば、やはりアルファードでしょうか。堂々としていて、快適で、いい車だと思います。
車両価格を比べてみます。
| 車両価格 | |
|---|---|
| N-VAN +STYLE FUN 4WD(1年落ち中古) | 約170万円 |
| アルファード HYBRID Z(新車) | 約635万円 |
| 差額 | 約465万円 |
※アルファードはハイブリッドの売れ筋グレードの価格です。グレードや年式で変わるので、最新はご確認ください。
差額、約465万円。
差額400万円が、毎年16万円を生む
ここからが本題です。
差額は465万円ですが、控えめに400万円として考えてみます。
この400万円を、利回り4%の高配当株に置きかえると、どうなるか。
年間16万円の配当です。
税金を引かれても、手取りで年12万円ほど。
……もう一度書きます。
毎年16万円が、何もしなくても入ってきます。
しかも、これは1回きりの話ではありません。
- 10年で 160万円
- 20年で 320万円
そして元本の400万円は、そのまま残っています(株価は動きますし、減配のリスクもあります。利回り4%は保証されたものではありません)。
つまり私は、こういう状態にいます。
毎年16万円をもらいながら、車にも乗れている。
誤解してほしくないこと
ここで、はっきり書いておきたいことがあります。
「アルファードに乗る人はムダ遣いだ」なんて、私は1ミリも思っていません。
あの車に乗る満足感、家族を乗せたときの快適さ、所有する誇らしさ。あれには値段がつけられません。 それを買っている人は、ちゃんと価値のあるものを買っています。
私はただ、その満足を別のところで買っているだけです。
- 気兼ねなく年2万キロ走れること
- 維持費の心配をせずに済むこと
- 毎年16万円が入ってくること
どちらが正しいという話ではありません。何を優先するかの違いです。
正直に言うと、欲しくないわけではない
もうひとつ、正直なところを白状します。
いい車が欲しくないわけではありません。
かっこいい車を見れば、いいなと思います。乗ってみたいとも思います。
ただ、優先順位が低いだけなんです。
我慢しているのとは違います。歯を食いしばって耐えているわけではなく、「今はこっちのほうが大事だな」と思って選んでいる。それだけです。また今後資産が増えていったとしたら選択の自由はさらに広がると思うのです。
この違いは、自分の中では大きいと思っています。我慢は続かないけれど、納得した選択は続くので。
そして今、少しずつ使う練習をしています
最後に、最近の変化を書かせてください。
ここまでは、軽で節約して投資に回してきました。
これはこれで正解だったと思っています。おかげでここまで来られました。
でも最近、こう思うようになりました。
「貯める筋肉はついたけど、使う筋肉が全然ないぞ」
これ、けっこう深刻な問題です。
サイドFIREして、いざ自由な時間とお金を手に入れたときに、使い方が分からない人になってしまう。せっかく貯めたのに、貯めることしかできない人間になってしまう。
それでは本末転倒です。
なので今は、少しずつ贅沢にシフトする練習を始めています。使うことも、練習しないと下手なままなんだな、と50代にして気づきました。経験や食事など贅沢できるところは贅沢るように心がけています。
おわりに
準富裕層が見えてきた50代。乗っているのは170万円の軽バン。
チグハグに見えるかもしれませんが、私の中ではちゃんとつながっています。
「軽に乗れ」という話ではありません。
この記事で言いたかったのは、自分の優先順位を、自分で決められるかどうかということです。
世間が「そろそろいい車だろう」と言ってきても、自分が「今はここにお金を使いたい」と思うなら、そっちでいい。逆に、車が本当に好きなら、堂々と好きな車に乗ればいい。
決めるのは自分です。
そして私の場合、その答えがたまたま軽バンと、年16万円の配当だった、というだけの話でした😊
それでは、また。
🐻 えぞcub
※本記事は個人の家計・投資記録であり、特定の車種や金融商品を推奨・否定するものではありません。金額はすべて概算、税制・車両価格は執筆時点のものです。利回り4%は将来を保証するものではなく、減配や株価下落のリスクがあります。投資はご自身の判断と責任でお願いいたします。


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