【車の維持費】車を買い替えない。予防整備25万円で、180万円が出ていかない話

Nバンのアイキャッチ画像 N-VAN

私の車は走行11.6万km。今年、3回目の車検を通しました。

そして先日、最低あと5年は乗ると決めました。買い替えません。

ただ、乗り続けるならお金がかかります。壊れる前に替えておく部品があるからです。そこで実際に計算してみました。『予防整備』に多めに見て25万円。それでも、買い替えるより約180万円安く済むという結果になりました😊

この記事で分かること

  • 何年乗るかで、車の値段が1年あたりいくら変わるのか
  • これから替える部品と、その見込み額
  • 『予防整備』にお金をかけても、買い替えより安いのか
  • そして、この計算が崩れるとしたらどこか

今年、3回目の車検を通しました

私が乗っているのは、ホンダのN-VANという軽バンです。1年落ちの中古を約170万円で買いました。ディーラーが使っていた車で、程度は極上でした。

現在の状況はこうです。

  • 走行距離:約116,000km
  • 年間およそ22,000km
  • 今年、3回目の車検が完了

軽バンは「軽貨物(4ナンバー)」という区分なので、車検が2年ごとにやってきます。乗用の軽より1回多いんですね。おかげで、そこそこ通っています(制度は変わることがあるので、最新のところはご確認ください)。

そして今年、3回目を通しました。

ここ、地味に大事なところだと思っています。車検を通したということは、少なくとも次の2年は走れると判断されたばかりということです。

まだ走れると言われたばかりの車を、なぜ買い替える必要があるのでしょうか。

最低あと5年、乗ります

2031年の秋まで。

そのとき、走行距離は約22.6万kmになっている計算です。

使い倒している車の画像

何年乗るかで、1年あたりの値段が変わります

ここから数字の話です。

170万円で買った車を、何年乗るか。それだけで、1年あたりの車両費がこう変わります。

保有年数1年あたりの車両費
5年(今、手放す)約34.0万円
8年約21.2万円
10年(あと5年乗ると、ここ)約17.0万円
13年約13.1万円

170万円を年数で割っただけの、単純な話です。

でも、この表を作ってみて思いました。5年で乗り換える人と10年乗る人とでは、同じ車なのに1年あたり17万円ちがう。

私はいま5年3か月乗ったところなので、あと5年乗れば通算10年。1年あたり約17万円まで下がります。

そして表を見ると分かるのですが、先へ行くほど下がり幅は小さくなります。10年から13年へ3年伸ばしても、下がるのは4万円ほど。序盤ほどおいしくないんですね。

これから替えるのは、たった2つです

では、あと5年乗るためにこれから何を替えるのか。

意外に思われるかもしれませんが、先回りして管理しているのは2つだけです。

① ウォーターポンプ + 補機ベルト + サーモスタット(同時施工):5〜7万円

冷却まわりとベルトの3点セットです。これはまとめてやるところがポイントで、バラバラに頼むと工賃が重複します。

私の車のエンジン(S07B)は、ウォーターポンプがベルトで回す外付けタイプです。冷却水を抜く作業とベルトを外す作業が、3つの部品すべてに共通しています。だから同時にやれば、工賃が1.5〜2万円ほど圧縮できる計算になります。

逆に言うと、壊れてから1つずつ対応すると、この圧縮分が丸ごと消えます。

② 下回りの防錆塗装:10〜15万円

そしてこちらが本命です。理由は次の章で書きます。

エンジンオイル、フィルタ、エアクリーナ、各種油脂、タイヤ、は都度交換しています。車を新しくしたとしても、交換頻度は変わらないので、この費用は割愛します。

11.6万kmになったところで、スパークプラグとイグニッションコイル、それにフロントのブレーキパッドとディスクをまとめて替えました。

73,000円でした。

CVTフルードだけは、自分ルールで4万kmごとに替え続けています。無交換のまま距離を伸ばした車は「今さら替えると滑るのでは」という悩みを抱えるそうですが、履歴があるので、その心配をしなくて済んでいます。

車の点検している画像

エンジンより先に、ボディが逝きます

さて、なぜ防錆が本命なのか。

私が住んでいるのは北海道です。冬の道路には融雪剤がまかれます。塩です。それを下回りに浴びながら、毎年2万キロ走っています。

この環境で本当に怖いのは、エンジンが止まることではありません。

ブレーキ配管や燃料配管、足回りの取付部が錆びて、車検が通らなくなることです。

エンジンがどれだけ元気でも、車検が通らなければそこで終わりなんですよね。機関の整備をいくら積み上げても、ボディが先に寿命を迎えたら、かけたお金は回収できません。

なので、この計画を成立させる最大の投資は、冷却系の5〜7万円ではなく、下回り防錆の10〜15万円のほうです。

やることは2つ。

  • 冬は洗車時に下回り洗浄オプション付けて塩分を落とす
  • 数年おきに防錆塗装をかける

ここが抜けると計画全体が崩れます。

『予防整備』と言いながら、替えないものもあります

前に書いた記事で、私はこんなことを言いました。

倹約:払う必要のないものは払わない
ケチ:払うべきものまで払わない

今回、ここにもう1つ加わりました。

ムダ:まだ払わなくていいものを、今払う

具体例が出てきたんです。燃料ポンプです。

燃料ポンプはガソリンタンクの中に入っている部品で、これが止まると車は動きません。じゃあ壊れる前に替えておくか、と考えたくなります。『予防整備』ですから。

でも、調べていくと替えない結論になりました。

  • そもそも無交換設計で、メーカーの交換指定がない
  • 実際の寿命は15〜20万km超が多い
  • 交換するとモジュールごとで、5〜7万円かかる

11.6万kmの、まだ元気に動いている部品に5〜7万円。これは『予防整備』ではなく、ただの前払いです。

というわけで、替えないかわりに替えどきの合図を決めました。

  • キーを回したときのポンプの作動音が、大きく/長くなってきたら
  • 暖まったあとの再始動で、エンジンのかかりが悪くなってきたら
  • 坂道や高速の合流など、踏み込んだときに息つきが出たら

そしてもう1つ、お金のかからない延命策もあります。

燃料計をEに近づけたまま走らない。1/4以上をキープする。

タンクの中のポンプは、ガソリンに浸かって冷やされ、潤滑されています。空に近い状態で走り続けると、そのぶん過酷になる。北海道ではタンク内の結露対策にもなります。

コスト、ゼロ円です。

……給油を早めにするだけで寿命が延びるなら、やらない理由がないですよね😆

で、いくら得なのか

お待たせしました。本題です。

比べるときに大事なのは、期間をそろえることです。「今の車をあと5年乗る」と「新車を10年乗る」を並べても、スタート地点が違うので比較になりません。

なので、こうそろえます。

これからの5年間(2031年の秋まで)に、いくら出ていくか。

これから出ていくお金
A. 今の車に乗り続ける車両代は払い済み + 『予防整備』約20万円(多めに見て25万円)
B. 今、新車に買い替える車両代 約205万円 + その車にも結局かかる整備費

Bの205万円というのは、現行のN-VANで私と同じグレード・4WDの新車価格です。今の車の下取りは、11.6万km走った軽バンなので、ほぼ期待していません。

ちなみに、Bを選んだ場合、5年後にもその車にはまだ価値が残ります。そこは割り引いて読んでください。ただ、その価値を受け取れるのは売ったときだけで、乗り続けるなら財布からは205万円が出ていったままです。

差額を出します。

約180万円。

5年で割ると、年およそ36万円。

なお、Aの20万円には、さきほどの73,000円のような突発的な出費が入っていません。この5年でもう一度あったとして、合計30万円ほど。それでも差は約175万円です。

多少ブレたところで、結論は変わりませんでした。

もう一度、整理させてください。

私はこれから『予防整備』に25万円を払います。決して安くはありません。冷却系に7万円、防錆に15万円。まとまった出費です。

でもその25万円は、買い替えを5年ぶん先送りするための25万円なんです。

25万円払って、180万円を出さずに済む。

……皮算用ですが私はこの作戦でいきます😏

この計算が崩れるとしたら

ここまで気持ちよく計算してきましたが、この試算が丸ごと崩れる可能性があります。CVTです。

私の車の変速機はCVTで、フルードは4万kmごとに替えています。それでも、20〜25万kmあたりが一つの山と言われています。

そして、さきほどの22.6万km。

……ちょうど、その山のど真ん中なんですよね😅

もし載せ替えとなると、新品で40〜60万円、リビルト品や中古でも20〜30万円。ここに当たったら、上の計算は根本から組み直しです。

なので、先に線を引いておきました。

  • 20万km台の前半で来たら → そこで区切る(つまり、買い替える)
  • 25万kmを超えてから来たら → 中古を載せて、その先も乗る

「最低あと5年」という言い方をしているのは、これが理由です。5年の終盤で当たるか、その先まで持つか。そこは走ってみないと分かりません。

投資でいうところの、損切りラインみたいなものでしょうか。当たってから慌てて決めると、たぶん高いほうを選んでしまうので。

それともう1つ。これからかかる整備費のほうは、まだ見積を取っていない相場ベースの数字です(73,000円は実際に払った額です)。実際にディーラーと民間の整備工場で相見積もりを取るつもりなので、金額が出たらこの記事に追記します。

おわりに

車を買い替えないことが、出費の面でメリットになるのか。計算してみた結果は、約180万円でした。

これは「軽バンに乗れ」とか「買い替えるな」という話ではありません。

新しい車には、新しい車の価値があります。安全装備は年々よくなりますし、故障の心配をせずに乗れる安心感にも、ちゃんと値段がついています。それを買う人は、価値のあるものを買っています。

私はただ、その180万円を別のことに使いたいというだけです。

なぜ軽バンを選んだのか、浮いたお金をどうしているのかは、こちらに書きました。あわせて読んでいただけるとうれしいです。

👉 準富裕層が見えてきた50代。それでも私が軽バンに乗っている理由

11.6万km。あと5年、約22万kmまで。

5年乗って、あと5年。壊れたら、そのときはそのときで、また書きます😊

最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

🐻 えぞcub

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